校長 中西 孝弘(第25代校長)
ようこそ 兵庫県立星陵高等学校のホームページへ
兵庫県立星陵高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。令和7年4月に校長として着任しました 中西 孝弘 です。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、1941年(昭和16年)に兵庫県立第四神戸中学校として創立されました。その後、1948年(昭和23年)4月に兵庫県立垂水高等学校と改称し、同年5月には兵庫県立神戸商業高等学校と統合、さらに9月に兵庫県立星陵高等学校となりました。1962年(昭和37年)には商業科が分離独立し、普通科単独高校となり、現在に至ります。
2021年(令和3年)には創立80周年記念式典を挙行し、これまでに3万人を超える卒業生を輩出してきました。多くの卒業生が国内外のさまざまな分野で活躍し、社会をリードする有為な人材として羽ばたいています。
本校では、初代中田光雄校長が掲げられた教育方針「品性と教養 健康有能 自主責任 協力奉仕」を基盤に、確かな学力、教養と品位、有能敢為な実践力、自主的自律的人格、社会の進展に貢献する奉仕の精神を備え、夢と理想に向かって挑戦し、自立してこれからの時代を築くことのできる人材を育成しています。
また、2004年(平成16年)に設置された生命科学類型(特色選抜)では、他者との協働のもと、自然科学のみならず、生活・スポーツ・医療・芸術など多岐にわたる領域の課題に取り組みます。生徒自らが課題を設定し、複数教科の知識と思考力を駆使して解決する「理数探究」を展開し、探究心と創造力を育んでいます。
次なる創立90周年、そして100周年に向けて、伝統を継承しながら、社会の変化にも柔軟に対応し、教育活動のさらなる充実と発展を目指してまいります。教職員一同、全力で生徒を支え、質の高い教育を提供していく所存です。
保護者の皆様、卒業生の皆様、地域の皆様、そしてこのホームページをご覧いただいている皆様には、これまでと変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
校長Message
2025/06/30【完全定時退勤日】
6月30日(月)「完全定時退勤日」を試行しました。生徒は16:50までに完全下校し、教職員は16:50に完全退勤するという取組です。
最近「働き方改革」という言葉をよく耳にします。その目的は「多様な人々が、健康で、無理なく働き続けられる社会をつくること」だと言われています。「完全定時退勤日」はほんの小さな一歩ですが、先生方の健康を守り、教育の質をより高めるきっかけになればと願っています。
今回は期末考査の前日に実施したため、いろいろな面で不便をかけました。生徒の皆さんの中には、「学校に残って先生に質問したかったのに」と感じた人もいたことでしょう。先生方も、試験問題の作成を早めたり、別の日に仕事を調整したりと、大変だったようです。
その一方で、「退勤を意識することで、いつもより計画的に働けた」「職場の雰囲気が少し変わった」といった前向きな声もたくさん聞かれました。生徒の皆さんの感想は聞けていませんが、いつもより早く家に帰ってみて、どんなふうに感じましたか。
9月からは、月に1回のペースで続けていきたいと考えています。これから先生方とも話し合いながら、無理のない形で進めていきます。写真は、当日17時ごろの学校の様子です。この時間に校内ががらんとして静かになっているのは、少し不思議な感じがしました。でも、月に1回くらいほっと一息つける日があってもいいと思います。
2025/06/27【リスの石像】
星陵会館(食堂)の東隣に「リスの石像」があるのを知っていますか。先日、事務室から回ってきた書類の中に、リスの石像の由来について書かれた資料がありました。おそらくあまり知られていない話だと思いますので、ここに紹介しておきます。
制作者は、本山清さん。1975年(昭和50年)に全部で5基が制作され、最初は中央区の三宮神社前の歩道(大丸神戸店の近く)に設置されていたそうです。しかし、阪神・淡路大震災によって破損したり、劣化が進んだため、やむなく撤去されました。その後、神戸三宮ライオンズクラブの会員であった河合義雄さん(星陵高校2回生・神戸商業高校69回生)が保管することになりました。
2005年(平成17年)、新聞に「リスがいなくなって寂しい」という読者からの投書が掲載され、河合さんが移設先を探した結果、本校同窓会が寄贈を受けて設置することになりました。残りの4基については、神戸商業高校、中央区の雲中小学校と熊内八幡宮、そして須磨区の幼稚園(園名は不明)にそれぞれ設置されたそうです。
下の写真は、神戸商業高校に設置されているリスの石像です。微妙に姿形が違います。いつか5基すべてをめぐる「リス巡り」をしてみるのもいいかも・・・と思いました。
2025/06/18【学校周辺地域清掃】
6月18日(水)の放課後、地域貢献活動の一環として、学校周辺地域清掃を行いました。生徒指導部・総務部・生徒会の主催で、各クラスの美化委員やPTAの皆様にお世話になりました。皆さん、お疲れさまでした。
活動は、北は学が丘南公園、南は星陵台3丁目バス停までと、かなり広い範囲にわたって行われました。すべてを見て回ることはできませんでしたが、私は1班(学が丘南公園)に少しだけ同行しました。
公園に到着したときは、落ち葉は多いものの、あまりゴミは見当たらないように思えました。しかし、目を凝らしてよく見ると、意外に多くのゴミが落ちていることがわかりました。
生徒会役員の指示は的確で、生徒たちは一人一人が真剣に取り組んでいました。一緒に動いていると、あっという間に汗だくになりました。自分も、もっと準備を整えて(服装を替え、軍手やゴミばさみを持って)しっかり取り組むべきだったと反省しています。
ふと、こんなエピソードを思い出しました・・・
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は、グラウンドに落ちているゴミを拾うことで知られています。高校時代、監督から「ゴミは人が落とした運、拾うことで自分にツキを呼ぶ」と教えられたことがきっかけだったそうです。大谷選手の魅力は、成績だけでなく、こんな誠実で謙虚な姿勢にもあるように思います。
2025/06/13【教育実習】
5月26日(月)から、6人の教育実習生が本校で実習を行いました。期間は2週間(1人は3週間)で、6月13日(金)をもって全員の実習が終了しました。教育実習生の皆さん、本当にお疲れさまでした。
実習期間中には、それぞれの研究授業を見学しました。黒板とチョークを使った昔ながらの授業もあれば、プロジェクターの映像のみで板書を一切行わない授業もあり、多様で興味深かったです。まだ改善の余地もありますが、どの実習生も意欲的に取り組んでおり、頼もしく感じました。ぜひこういう若者たちに教員を目指してほしい、と思いました。
6月12日(木)に行われた体育の研究授業だけは、出張のため見学することができなかったので、教頭先生に写真を撮ってもらいました。以下がその時の様子です。
また、実習生の授業を見学している中で、星陵生の授業態度にも感心しました。話を聞くときには集中して聞き、班での話し合いでは積極的に意見を出し合う姿勢が見られ、どのクラスでも授業にメリハリがあって、とても素晴らしかったです。
さらに、HR教室から見える明石海峡大橋にも心を打たれました。特に、日が少し落ちた頃に見える姿は格別で、こんな環境で学べる星陵生が、心からうらやましく思えました。
2025/06/01【県高校総体】
6月1日(日)県内各地で県高校総体が開催されました。星陵高校の生徒が出場したいくつかの競技を観戦して回りました。以下は、その観戦記です。
☆陸上競技(於:ユニバー記念競技場)
男子100m準決勝。星陵高校からは予選を勝ち抜いた2年生と3年生の2人が出場。県内トップ16に2人が入るというだけでも、すでに快挙です。
準決勝1組で2年生が3位に入り、見事決勝進出を決めました。その後は他の競技の応援に向かうため、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしました。後で確認したところ、決勝では10秒90のタイムで5位に入り、近畿大会出場を果たしていました。
☆男子バレーボール(於:星陵高校)
明石西高校との対戦。勝てば県ベスト16入りと同時に近畿大会出場が決まる大一番でした。試合は多くの観客が見守るなか、熱気に包まれてスタートしました。
結果は2-0(25-17・25-19)で快勝。堂々たる戦いぶりで、見事に近畿大会出場を決めました。一見すると危なげない試合運びに見えましたが、実はケガを抱えながら出場していた選手もいたとのこと。そうしたハンデを感じさせない、素晴らしい戦いぶりでした。
☆男子フェンシング(於:星陵高校)
東播工業高校との男子団体戦。フェンシングの試合を生で観戦するのは初めてで、剣先の動きがあまりにも速く、どのようにポイントが入るのかは正直よくわかりませんでした。
序盤は劣勢で、さらに足を負傷する選手も出る苦しい展開でしたが、そこから大逆転勝利を収めました。試合後の力強いガッツポーズからも、この試合がいかに劇的だったかが伝わってきました。この勝利で、全国インターハイ出場が決定しました。
☆男子バスケットボール(於:兵庫高校)
ベスト8進出をかけて、尼崎双星高校と対戦。会場に到着したのは第2クオーターの途中でした。その時点では完全に劣勢で、素人目にも攻めあぐねている印象を受けました。
しかし、第4クオーターに入り、3ポイントシュートが次々と決まって、一気に流れを引き寄せます。延長戦では相手に焦りも見られ、最終的に70-66で勝利。悲願の近畿大会出場を果たしました。
幸運にも、観戦したすべての競技で勝利し、上位大会への出場を決める瞬間に立ち会うことができました。各部の皆さん、本当におめでとうございます。
これまで支えてくださった多くの方々への感謝を忘れず、これからもさらなる高みを目指して努力を続けてください。機会があれば、また応援に行きます。
2025/05/25【第10回ラグビーカーニバル】
5月25日(日)第2グラウンドにて「第10回ラグビーカーニバル」が開催されました。各地から7つのラグビースクールの皆さんをお迎えし、盛大に実施することができました。このカーニバルは、兵庫県が進める「高校生共創プロジェクト」の一環として位置づけられており、本校が地域とのつながりを深める貴重な機会にもなっています。
会場となった第2グラウンドは、昨年12月に人工芝へと整備されました。地下に雨水をため、蒸発させて地上の気温上昇を抑えるという仕組みが取り入れられ、県立学校としては全国で初めての導入だと聞いています。選手たちの様子を見ていると、前日までの大雨の影響も少なく、走りやすく、けがのリスクも軽減される環境が整っていると感じました。
本校ラグビー部の部員、保護者の皆様、卒業生の皆様にも多大なるご協力をいただきました。他の部活動と活動が重なり、校内の駐車場が大変混雑して、ご来校いただいた方や駐車場整理をしていただいた保護者の方にご迷惑をおかけしました。何かと慌ただしい一日でしたが、朝から夕方まで有意義な時間となりました。
2025/05/23【1学期中間考査終了 & 星陵祭を振り返って】
本日、1学期中間考査が終了しました。皆さん、お疲れさまでした。特に1年生の皆さんは、高校入学後初めての定期考査。中学校と比べて科目数が増え、試験範囲も広がり、問題の難易度も上がって大変だったことでしょう。
さて、かなり遅くなりましたが、改めて星陵祭を振り返ってみます。
5月8日(木)は校内祭。文化部展示や2年生模擬店Bはすべて回ることができました。1人で見て回っていると、生徒の皆さんが気さくに声をかけてくれたり、一緒に模擬店に入ってくれたりして、とても嬉しかったです。3年生模擬店Aもすべて回るつもりでしたが、時間の関係で、餃子・焼き鳥・焼きそばの3つしか買えませんでした。少し心残りはありましたが、1日を通して大いに楽しませてもらいました。
5月9日(金)の一般祭には、1,000人近くの保護者や地域の皆様にご来校いただきました。多くの皆様に足を運んでいただき、本当にありがとうございました。私はあいにく公務による1日出張のため、学校を不在にしていました。星陵祭で最も盛り上がる一般祭に参加できなかったことが、残念でなりません。
当日、1年生の合唱コンクールが行われました。校長挨拶は、教頭先生に代読をお願いしました。その挨拶の中で紹介した、アンパンマンの作者・やなせたかしさんの言葉「人生は喜ばせごっこ」。この言葉のように、聴く人の心を温かくし、喜びを届ける合唱になっていたでしょうか。
後日、教頭先生に録音していただいた1年生の皆さんの歌声を聴かせてもらいました。その歌声はとても清らかで、心に響きました。「やはり生の歌声を聴きたかった」という想いが募りました。すべてのクラスの合唱を紹介することはできませんが、優勝した1年2組の校歌の合唱音源を載せます。素晴らしい仕上がりで、ぜひ多くの方に聴いていただきたいと思います。
※音源ファイルはこちら→250523_校歌(1年2組).m4a
実は私も、星陵高校に着任してから、YouTubeで見つけた校歌動画で練習していました。これからは、1年2組の合唱を聴きながら、さらに練習を重ねます。式典等で、全校生そろって心をひとつにして、校歌を歌うことを楽しみにしています。
2024年8月 生徒会作成